家具インテリアのあれやこれや

家具のリペアや修理などからリフォームまでいろいろ綴っていきたいと思います。

家具の塗替えの仕方 剥離編

タイトルそのままですが、木製家具の塗替えの際の工程を説明します。

まずは、全部塗替え。

  1. 今ある塗膜を剥がす。
  2. 色が必要な場合は、ステインを塗る
  3. 何がしかの塗装をする
  4. 完成

簡単に明記すればこんな簡単な工程しかありません。

しかし、注意点はたくさんあります。

 

 

1.今ある塗装を剥がす。

 

塗装を剥がす際は、ヤスリで小さな数字から大きな数字に少しずつ細かいヤスリにしていくことが一番効率の良い方法です。
最初から、細かいのでやると、最初の塗膜を剥がす段階で、すぐに塗膜がヤスリについて使い物にならなくなります。最初は粗め(60番~100番程度)のほうが目詰まりもしにくく効率が良いです。

 

※注意※
天板などは、どのような作りになっているか判断しましょう。
主に無垢か突き板2種類の仕様になります。判断の仕方は、天板の小口(横の厚みの部分)と裏を見ればわかります。小口が木の断面になっているかどうか?これだけで大抵判断ができます。断面になっていれば、もちろん無垢ですね。違う場合は縁に木を回していたり、天然木の小口テープを貼ったりしています。塗装で胡麻化している物もありますが、それは問題外です。もし、それで、突き板だと判断した場合は、削るのは大変ですが、出来るだけ粗い中でも細かい番手の物で丁寧に削っていきます。勢いよく60番のヤスリなどでガリガリ削ると、すぐに下地が出てきて、突き板を貼り直さなければどうしようもない状態になります。

 

ヤスリ掛けは一番最初で一番仕上がりに影響します。
最後の仕上げ(240番~400番)は、サンドペーパーで手を使って丁寧に木目に沿って磨きましょう。

 

塗装を剥がす際に必要な道具は下記の通りです。

 

紙やすり。(【80番】・120番・240番・【400番】)

番数が大きいほど細かく・小さいほど粗くなっています。【】は状態によってなくても問題ありません。

 

サンドペーパーホルダー。

 とりあえず、お金を掛けず体力勝負でやるぞ!という場合はこれでOKです。

少し楽をして効率良くやりたい場合は、電動工具に頼ります。

 

電動ポリッシャー

ヘッドがぐるぐる回転します。
パワーはそんなにありません。

 
オービルサンダー。
ある程度広い面に使いやすいです。角などもある程度までなら削れます。
小さな円を描いて削るので、ヤスリ跡が残りやすいです

 

 

 

番外編

 

剥離剤
塗ると塗装が溶けて剥がれてきます。たっぷり過ぎるくらい塗るのがコツです。
塗った後、塗料が溶けるまで10分くらい待ちます。
それを液ごとスクレーバーで削り取るように取っていきます。

2~3回に分けてやるより、一度で出来るだけやりきるほうが良いと思います。

木の素地に直接剥離剤が付くと染みになる場合があるからです。

 

結構ニオイが強いので、その後素早く、家具を水洗いをして液をしっかり流して下さい。


一回で取れなかったら諦めてヤスリで地道にけずりましょう。

剥離剤を使った後のヤスリがけは、しっかり木が乾いてから行って下さい。

濡れた状態でヤスリ掛けをすると木屑がヤスリに固まってこびりつきます。

※注意※

パッケージにも記載されていますが、剥離剤を使う際は絶対に剥離剤に触れないようにビニールやゴムの手袋をしてください。 手袋をせずに剥離剤に触れると皮膚が薬品でやけどのようになります。結構ヒリヒリ痛いです。
もし付着した場合は、すぐに洗い流せば問題はありません。 

 

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最初は、剥離剤は使わないでヤスリのみで塗膜落しをやってみることをおすすめします。